観察から「なぜ?」を類推する
「分析力」
観察力を駆使して得た情報を、さらに「なぜ?」と類推する力が「分析力」です。
「感覚」(五感)で観察して「思考」で分析する、とイメージすれば、両者の関係性がわかりやすいでしょう。
観察力とあわせて分析力も上がると、自身の発想力が磨かれ、斬新なアイデアを生み出したりイノベーションを起こしたりできるようになります。
分析力を磨くには、たとえば身近な同僚を対象にしてみるのはいかがでしょうか。
「今日は声がウキウキしているな」「髪型がいつもと違うな」「メイクが変わったな」などと観察したら、そこから「なぜそうなのか?」を考えてみます。
すると、「アフターファイブに予定があるからだろう」「昨日新しい服を買ったからだだろう」などと、自分なりに類推ができます。
逆に声に元気がなければ、「今日は体調が悪いからだろう」「心配事があるからだろう」と類推もできます。
もちろん、答えは合っていても、間違っていてもかまいませんし、答え合わせをする必要もありません。
意識的に感覚(観察)と思考(分析)をバランスよく使い分ける練習をすることが重要なのです。
行間を読み解く
「洞察力」
「洞察力」とは、相手のウラや行間を読み解く力です。
非言語コミュニケーション能力、ともいえます。
洞察力が上がると、相手自身すら気づいていない本心も感じ取れるようになります。
まさに「言葉がなくてもわかってくれる人」という印象を持たれ、相手からの信頼や信用も得られます。
また、洞察力があれば交渉の場などで有利にはたらき、人脈の質も上がるでしょう。
洞察力を磨くには、小説でもビジネス書でも、何でもいいので本を読むことがいちばん有効な手段です。
もちろん、ただ内容を追って知識を得るのではなく、「行間」を読むことが重要です。
行間にこめられた著者のメッセージを感じ取るようにすることで、言葉や文字では表現されていない部分を読み解くことができるようになります。
洞察力は、感知力、観察力、分析力の3つを身につけることでも自然に身についていきます。
言い換えれば、この3つが洞察力を身につけるための重要な土台です。
ですから、いきなり洞察力を磨こうとせず、まずは3つの力をきちんと磨きましょう。
4つの力を磨いている間にも、龍神はあなたにチャンスを運び続けています。
あなたが今、4つの力を磨く努力をしていること自体も、龍神からあなたへのサポートかもしれません。
※本稿は特別な書き下ろしです。