コロナ禍や旧統一教会問題で宗教を取り巻く環境が激変する中でも、ワールドメイトは信者数を増やしている。どんな戦略を立てているのだろうか。特集『巨大宗教 連鎖没落』(全20回)の#5では、安倍晋三元首相と親交のあった深見東州氏を直撃した。(ダイヤモンド編集部特別取材班)
ワールドメイトの年間収入は115億円!
利益はチャリティー活動へ回す特異なビジネスモデル
ワールドメイトは神道系の新宗教で、御親元素大御神(みおやもとすおおみかみ)をはじめ、八百万(やおよろず)の神々を崇拝する。
支部が国内に243カ所、海外に8カ所あるが、運営は「エンゼル会員」と呼ばれるボランティアが担う。さらに、「救霊」と呼ばれる神事も「救霊師」の資格を持つ会員がボランティアで行っており、人件費を低く抑えている。
年間の収入は115億円に上るが、この利益の多くは代表の深見氏がトップになっている財団やNPOの、コンサートやチャリティー活動に充てられる。
このような事業の多様性がワールドメイトの大きな特徴だ。実は、深見氏には三つの顔がある。
ダイヤモンド編集部は、ワールドメイトの深見代表を直撃。旧統一教会問題で環境が激変する中での宗教のあり方やヘンリー王子来日の理由、自身の後継者などについて語ってもらった。次ページでは、深見氏の「三つの顔」の実態を明らかにすると共に、6時間に及んだ深見氏のインタビューを凝縮してお届けする。ユーモアあふれる「深見ワールド」をぜひ堪能してほしい。