正解は 2
解説 世の中ではやっている商品・サービスをみつけて、その販売元である会社の株を買う――これは株式投資の基本の1つです。
投資家への情報提供を目的とした、会社の分析や評価が載っている証券会社のアナリストレポートや、株式投資の情報サイトなどで、「買い」が推奨されている株をみかけます。
それは、あくまでアナリストやサイトの独自評価なので、その情報を鵜呑みにして、安易に購入するのは避けましょう。
手数料で手堅く
儲ける金融機関
はやっている飲食店の一番人気のメニューを注文するのであれば、大きく外すことはないかもしれませんし、もし外したとしても損失は許容できる範囲に収まるでしょう。
しかし、投資は金額の桁が変わり、場合によってはかなり大きな損失を被りますから要注意です。
また、証券会社がすすめる投資信託というのは、総じて手数料が高いケースが多いです。証券会社というのは、販売する金融商品の価格が上がろうが下がろうが、直接的な損失は被りません。
売買することによる手数料で手堅く儲けるビジネスモデルなのですから、そうした会社がすすめる金融商品とはどういうものかを考えましょう。
ツイート(ポスト)
の盛り上がりに注意
近年よくありがちな失敗は、X(旧・Twitter)で盛り上がっている株を買うというケースです。
運よく上昇しはじめたタイミングで買って、ある程度株価が上昇したところで売り抜ければ、値上がり益を得られますが、実際のところそう簡単なことではありません。
株価が上がったり下がったりした結果は、あとからいくらでも分析できますが、これから先の株価の動きは誰にもわかりません(わかっていたら、すぐに億万長者になれるはずです)。
投資のプロでも困難なこと
Xで盛り上がる株というのは、総じて短期的に一気に上がって一気に下がる傾向があります。
「頭と尻尾はくれてやれ」といわれるように、株価の一番安いところ(尻尾)で買って、一番高いところ(頭)で売るというのは、投資のプロでも困難なこと。
おいしい「身」の部分をいくらか得られればまだマシですが、株価の一番高い天井のタイミングで買ってしまったら、投資したお金を一気に減らしてしまうことになります。
ちなみに株価の高いところで買ってしまうことを「高値づかみ」、そのなかでも一番高いところで買ってしまうことを「天井づかみ」といいます。
ポイント 金融機関がすすめる金融商品はやめておいたほうが無難
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。