「なぜ勉強するか」の答えよりも大切なもの
一方で、「勉強する意味」を問われたとき、「どんな言葉で答えるか」よりも「親の真剣に答えようとする姿、態度」が大切と言えるのではないでしょうか。
「勉強する意味」として、「論理的思考力を鍛えるため」、「将来の選択肢が広がるため」、「考え方の基礎を学ぶため」など、いろいろな理由は考えられますが、それを伝えたところで、子どもの心にスムーズに響くとはかぎりません。
それより、「勉強する意味」について、「お父さん、お母さんが(怒って言うのではなく、)熱意をもって答えてくれている、という態度、真剣な気持ち」は、お子さんにポジティブな印象で伝わることが多いでしょう。
子どもからすると、「お父さん、お母さんの言っていることの意味はわからないところもあるけど、自分のために一生懸命に伝えてくれている。やっぱり勉強しておこうかな」と思うにいたるかもしれません。
また、お子さんの年齢によっても、「勉強する意味」はかわりますので、親御さんとしては、「今のお子さんが勉強する意味」を常に考えつつ、それを問われたときに、しっかりと向き合って答えてあげるのがよいのではないでしょうか。
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』シリーズも、親子で一緒に学習していただけることが多いようです。親が子どもに教えながら、本書を解き進めていく際も、今回の記事がお役に立てば幸いです。