正解は 1
解説 投資をして大きなリターンを期待できるポイントは、この先の“業績の伸びしろ”です。
同じ業界ならば、すでに成長して伸びしろが小さい“時価総額が大きな業界大手”に投資をするという選択肢はなくなります。
したがって、まずは選択肢を①か③に絞ります。
時価総額と市場規模を
柔軟に考える
この2社を時価総額で比べると、①時価総額100億円、③時価総額50億円なので、③のほうが伸びしろが大きいように思われるかもしれません。
ところが、市場規模でみると①の外食業界は約26兆円、③の学習塾業界は約1兆円と、約26倍もの差があります。
このことから、市場規模を考慮すると①のほうが伸びしろがありそうだという結論になります。
業界の時価総額ランキングから
伸びしろを推し量る
ただし、比較すると①のほうが有力とはいえ、③も捨てたものではありません。小型株集中投資は、時価総額300億円以下を目安にしますから、③の時価総額50億円も伸びしろが感じられます。
そこで時価総額の伸びしろについて、より詳しくみてみましょう。学習塾業界9位「幼児活動研究会(2152)」は、時価総額140億円規模なので、③がトップ9まで食い込んできたとしたら、現在の50億円から140億円まで時価総額が伸びる可能性があります。
したがって、時価総額の伸びしろは3倍程度と概算できます。
業界10位まで伸びるとしたら
一方、外食の業界10位「くら寿司(2695)」は時価総額1300億円以上の規模で、時価総額100億円規模の①がトップ10まで食い込んできたとしたら、現在の100億円から1300億円以上まで伸びると考えられます。
したがって、時価総額の伸びしろは13倍以上と概算できます。状況によっては③のほうが魅力的な投資先になることもあるでしょう。
ただ、今回は市場規模の桁が違うので①を正解とします。
ポイント 業界トップより時価総額が小さくて伸びしろのある会社が投資対象
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。