尖った商品を次々と世に送り出し成長してきたソニーとホンダは、いまもその独創性を維持できているのか。両社はEV開発において、車内でのエンタメで差別化を図ろうとしている。特集『ソニー・ホンダの逆襲』(全18回)の#13では、自動運転や、AR・VRといった移動体験に関する両社の特許を競合他社と比較した。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
自動運転特許ランキング首位はトヨタ
2位は独ボッシュ、ホンダ、デンソーは!?
ソニーとホンダは、自動運転によって運転から解放されたドライバーらが楽しめる車内のエンターテインメントを、両社が共同開発するEV(電気自動車)「AFEELA」のウリにしようとしている。
しかし、それを実現するための両社の技術力は、米アップルやトヨタ自動車との戦いで通用するのか。
それを明らかにするために、調査会社パテント・リザルトの協力を得て、AFEELAの競争力を左右する自動運転とVR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの特許取得状況について、ソニー、ホンダと競合他社を徹底比較した。
その結果、自動運転関連の特許出願数欄危惧ではホンダが、AR、VR関連の同ランキングではソニーが上位に食い込む実力を持つことが分かった。
次ページでは、両ランキングを完全公開するとともに、提携先の企業と合わせるとランキング首位企業に匹敵するソニー、ホンダの技術力を分析する。