料金は月に4回実施するコースで月額8800円(税込)。自宅のゲーム機を使って参加でき、レッスンにはコミュニケーションサービス「Discord」のボイスチャットや画面共有機能などを用いる。発話に特化し、英語を話すことに自信がつくようなプログラムになっているため、「学んだ英語を実践する場所」として既存の英会話スクールなどと併用しているユーザーも存在するそうだ。

ゲシピ代表取締役CEOの真鍋拓也氏によると、現在有料アクティブ会員数は700人を超えているという。

バーチャル空間で“擬似留学”、英語学習特化メタバース「fondi」 

英語学習特化メタバース「fondi」ではアバターを介して英語学習者同士が交流できる
英語学習特化メタバース「fondi」ではアバターを介して英語学習者同士が交流できる

英語を学びたい人向けに、「バーチャル空間上で擬似的に留学を体験できるような仕組み」を提供できないか──。そんなアイデアから生まれた「fondi」は英会話学習に特化したメタバースだ。

fondi内には、近くにいる人同士でフランクに立ち話ができる「パーク」やテーマに沿って1on1で落ち着いて会話を楽しめる「バー」など複数のエリアが設置されている。ユーザーはこれらのエリアを移動しながら、自身のアバターを介して他の英語学習者と音声で交流を深めていく。

レッスンをしてくれる先生やコーチがいるわけではなく、非ネイティブの英語学習者同士が集まって会話を交わすことで「英語の実践経験と英語への自信を培っていける」のが特徴。fondiで代表取締役CEOを務める野原樹斗氏によると、アバターを用いることによって「恥ずかしがらずに会話をしやすいメリットもある」という。

そのような性質もあり、日本発のサービスながら海外ユーザーの比率が高く、日本人ユーザーの割合はわずか4%のみ。ベトナムとインドネシアのユーザーが多く2カ国で40%強を占めており、モロッコ、エジプト、日本、タイ、トルコと続く。

無料プランの場合は1日15分の時間制限や散策できるエリアの制限があり、月額制の有料プラン(国ごとに異なり、日本の場合は月額1950円)であれば無制限に使える。現在はiOS版とAndroid版のアプリを提供しており、累計のインストール数は33万件を超えた。

『ワンピ』『鬼滅』など集英社の人気マンガで英語を学べる「Langaku」

人気マンガで英語学習ができる「Langaku」。自分の英語力に合わせて日本語と英語のコマ比率を調整できる機能などを備える
人気マンガで英語学習ができる「Langaku」。自分の英語力に合わせて日本語と英語のコマ比率を調整できる機能などを備える

マンガに特化したAI翻訳システム「Mantra Engine」を手がけるMantra(マントラ)が6月にリリースしたのが、“人気マンガで英語を学べる”アプリ「Langaku(ランガク)」だ。

英語のマンガにたくさん触れることで英語に慣れていくというシンプルな構造のサービスだが、大きな特徴が2つある。1つが集英社とタッグを組むことによって、『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』など「週刊少年ジャンプ」作品を筆頭に、30以上の人気タイトルを集めている点。そしてもう1つがAIなどを活用した学習支援機能を搭載していることだ。