画像提供:LayerX
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自分はオフィス家具などを買う、引っ越しをするといった費用の承認をすることが多いのですが、別にわたしはオフィス家具のプロじゃないので、高いのか安いのかわからないんですよね。

でも、どのくらいのボリュームでディスカウントがどれくらいなら適切なのか、逆に今の採用ペースであればロットを下げるほうがいいということをソフトウェア的にアドバイスしてもらえたら助かると思いませんか。

海外には「購買担当者」という専門職があり、コスト削減に一役買っています。売上を伸ばすのは大変ですが、コストなら下げられる。それくらいコストを下げることは経営にとってインパクトのあることなんです。とはいえ、企業規模によってはそのようなコンサルタントを雇うのはコストがかかりすぎる。わたしたちくらいの規模の会社でも、データに基づいた適切なボリューム、コストでの購買ができるようになる。データで購買をアシストする。それが私たちが目指す世界なんです。

──つまり、購買活動のデジタル化を目指している。

そうですね。LayerXが単なるSaaSの会社ではないのはそういうところなんです。

もし、旧来のSaaSビジネスだけに縛られていたら、請求書処理や経費精算だけでなく、人事労務、契約にも広げようという方向に進んだかもしれません。でも、わたしたちがやりたいのはデータを使って業務をラクにすること。BtoCサービスのような便利さを体験してもらうこと。それで、ビジネスカードという決済に着手し、ついでデータを使った購買のサジェストへ進もう、という意思決定につながったというわけです。

シリーズで使ってもらえれば、便利度は上がりますが、それを決めるのは顧客です。わたしたちとしては、これからもお金の流れや価値の流れをデジタル化して、皆さんの業務をデジタルによって楽にできるバクラクの精度を高め、ビジネスカードも伸ばしつつ、購買活動をアシストできる、そのようなサービスを開発していきたいですね。