1つ目は、「個のエンパワーメント」。YoutuberやInstagramのインフルエンサーの活躍は今では当たり前になりましたが、SNSを通じて情報発信する個人がYoutubeやTwitter、Facebookというプラットフォームだけでなく、新しいクローズドな環境に活躍の場を広げていったと思います。弊社支援先ではゲーム実況SNSのミラティブ、インフルエンサーのファンクラブサービスを手掛けるTHECOO(ファニコン)は今年はとても躍進したと聞いています。YJキャピタルでは本領域に将来性を感じ、音声SNS・音声配信プラットフォームのstand.fmとマンガの新刊情報メディアのアルに出資を行いました。情報発信者とリスナーやファンが様々な形でエンゲージする世界は、現存するコミュニティの形に応じて今後も多様化していくと思います。
そして2020年、コロナは私たちの生活を大きく変えました。2つ目に取り上げたいのが「ワークスタイルの変化」です。オフィス通勤、営業スタイル・営業管理のあり方、セキュリティ対策、組織マネジメント・人事評価、承認フロー(捺印)などコロナが私たちの働き方のあり方を一気に変えました。代表格はなんといってもZoomになりますが、弊社支援先でもオフィス家具のサブスクリプション化を手掛けるsubsclife(サブスクライフ)、営業のオンライン化を助けるベルフェイス、動画ライブイベント演出をサポートするCandeeは緊急事態宣言で法人需要の見通しが悪くなってからもワークスタイルの変化の波にしっかりと乗ることで業績を伸ばしています。変化の波に乗れた会社があった一方、飲食業や旅行業は波に押し潰される最悪の1年だったと言えます。YJキャピタルでは、ここに投資の勝機があると読んで、支援先のサポートを強化しました。
3つ目の領域は「コロナ後の爆伸びサービス」です。人類は絶対にこの苦境を乗り越えます。そして乗り越えた後には、爆発的な需要が戻ってきます。その時のマーケットリーダーと今から準備を進めたい。弊社支援先のコロナ直撃代表企業として真っ先に思い浮かぶアソビュー、そして衣服のクリーニングLenetを手掛けるホワイトプラス。当該領域では、事業撤退の声も沢山聞きます。ここで逃げずに、耐え忍んで、需要復活の波を捉えることができればマーケットシェアを大きく伸ばすことが出来ると信じています。