いずれも、顧客と継続的な関係を作れなければビジネスが成功しない時代。いかにチャーンレート(解約率)を下げ、ファンを作るかが重要になるというのだ。

「マーケティングをパーチェスマーケティング(新規獲得)とエンゲージメントマーケティング(既存客の囲い込み)で分けて考えれば、今はまだパーチェスマーケティングの市場が圧倒的に大きい状況です。ですが今後はエンゲージメントマーケティングの需要は大きくなっていくと考えています。国ごとに環境は違いますが、今年の(東京)オリンピック以降、一気に変化するのではないでしょうか。人口が減少すると新規顧客の獲得単価が高くなる。そうなれば、既存顧客の囲い込みにお金を充てるべきだ、となります。我々はそこで、広告以外のマーケティングの市場を取っていきたいと考えています。そのためのリブランディングです」

「デジタルによって、顧客の体験は拡大しています。例えばメルマガ。企業は顧客と仲良くしたいからこそメルマガを送るわけですが、それがたくさん来ると、企業にいい印象は持てなくなり、結果企業と顧客の距離が広がってしまう可能性もあります。それをうまく(適切なタイミング、手段で顧客に連絡)するために、大量のデータの分析が必要になります。90年代から言われている『One to Oneマーケティング』がテクノロジーで実現できるようになってきたんです。Reproはデータを使い、メールやLINE、メッセンジャーなどあらゆるチャネルを利用して、最適なメッセージを届けることで、顧客とのエンゲージメントを築いていきます」(平田氏)

アジア圏での事業拡大、1年内めどにインド法人設立へ

 Reproは今回の資金調達で、グローバル展開を見据えた開発体制の強化を進めるとしている。昨年シンガポール法人を設立し、東南アジアでの営業を開始したが、今後1年をめどにインドにも法人を設立する予定だ。

「東南アジアの市場はすでに競合が多い。米国系の企業、インド系の企業ともに参入している状況です。特に強いのはインド系の競合です。今後は早期にプロフェッショナルサービスも含めた展開を進めます。またインドについては、市場がまだ見えないが、BtoBのマーケットはかなり大きいと思っています。海外事業については、IPOが見えた段階で、売り上げが全体の10%程度になるまで育てられればいい」(平田氏)

 同社はマーケット環境次第としつつも、数年以内の上場を目標にしている。平田氏は創業からを振り返り、取材の最後にこう語った。