爪の状態から分かる、全身の病気

 全身の病気が、爪に悪影響を与えてしまう場合もあります。例えば、糖尿病なら、免疫力の低下により、指先にばい菌が入りやすくなります。鉄欠乏性貧血は爪が弱くなるため、爪の中心がスプーンのようにへこみ、先が反り返っているスプーン爪になりやすい。

 腎不全では、腎臓や肝臓が弱ってしまうと、ハーフ&ハーフネイルのように先がピンクで根元が白くなります。低アルブミン血症だと、爪に横筋ができます。アルブミンは身体を構成する重要なタンパク質だからです。

 リンパ浮腫は、爪が厚くなったり、湾曲したり、黄色くなったりすることがあります。

 もしも爪にこのような異変を感じた場合は、すぐに病院へ行きましょう。

(監修/中村光伸 光伸メディカルクリニック院長)