誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】説明がまわりくどくて長い人の落とし穴Photo: Adobe Stock

説明しすぎは逆効果

今日は、説明しすぎないのも大事だという話をしたいと思います。

喋りすぎることによる情報の過多が、逆に相手に混乱や不安を引き起こす可能性があります。

なんでもかんでも説明しようとする姿勢は、相手に警戒心を引き起こすことさえあるのです。

情報過多による不安

情報の過多によって、ときには相手が「何かとんでもないことをされているのではないか」と不安になることも。

そんなふうに過度な説明は誤解のもとになり、痛くもない腹を探られる可能性もあるのです。

差し支えない情報まで説明するよりも、要点をまとめて、なぜその情報を伝えるのかについて補足するほうが効果的です。

内容を絞ってわかりやすく伝える

医療の現場では、患者さんの自律的な選択を尊重するインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の考え方が普及しました。

だからといって、なんでもかんでも説明することにより、医療の知識に乏しい患者さんの混乱を招く可能性もあるのです。

情報を伝えるときには、相手が理解しやすく、混乱を招かないように、ある程度内容を絞って伝えることが大前提なのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。