トレンド総研では、「海外ボランティアで得られる能力は(若者が)今後のキャリアのために身につけたい能力と近い」と分析している。海外経験は、語学力はもちろんのこと、これまでとは全く違う環境で異なる考え方をする人と出会う絶好の機会だ。どのような環境の中でも自分の能力を発揮できる適応力を、早い段階で身につけておきたいと考える若者は多いようだ。

「主体性」「働きかけ力」…
企業が新入社員に求めるスキルとも一致

 それでは、企業側は新入社員にどのようなスキルを求めているのだろう。LEGGEDA(新宿区)が2012年5月30日~6月6日に企業の採用担当者149人に調査したところ、上位3つは「主体性」(81.9%)、「実行力」(51.0%)、「働きかけ力」(27.5%)という結果に。「主体性」を求める企業が目立って多く、自ら率先して動ける人こそ、多くの企業が求める人材だということがわかる。「主体性」と「働きかけ力」は、若者が今後身につけたいスキルの上位5つにも入っており、「実行力」も「創造力」についで7番目で、33.2%の人が選んでいる。

企業:学生に求める能力とは?/学生:あなたが自信のある能力は何ですか?
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 LEGGEDAの調査とトレンダースの調査では、選択肢に若干の違いがあり、LEGGEDAの調査では「コミュニケーション力」や「異文化適応力」などの選択肢がないので正確な比較はしづらい。しかし、両調査で上位に選ばれたスキルが似通っていることからすると、企業が求めるものと、若者が必要としているスキルは乖離していないと言うことができそうだ。

 逆に言えば、現状で足りていないスキルとも言える「主体性」「実行力」「働きかけ力」。あなたの会社の若手社員には、備わっているだろうか。

(プレスラボ 小川たまか)