「仕事は波がない方がいい」は本当か

 対して、粘り強く仕事ができる人は、ずっと仕事に向き合っているようで、意外と休みどころを知っています。休むときには休み、働くときには働くというメリハリがしっかりしているのです。

 また、粘り強く仕事ができる人は仕事の強弱のつけ方も非常に巧みです。頭を使って取り組まなければいけない仕事に重きを置き、ルーティーンワークのような仕事は、集中力が切れたときの切り替えとして取り組むなど、仕事のパワーバランスをよく理解しているのです。

 なんでもかんでもがむしゃらに働くよりも効率がいいのは言うまでもないでしょう。

 先ほどもお伝えしましたが、人間の集中力や体力には限界があります。そのことを理解している人は、自分が全力を出さなければいけないときに、しっかりと最大限のパフォーマンスを発揮できるようあえて、仕事に波をつくっているのです。

 仕事は波がない方がいいと思われがちですが、現実はそう上手くいきません。

 ですが、全力を出すべきときに、全力を出せれば、それは波がないとの同じです。「常に全力で」と自分を縛りつけて疲弊してしまっては意味がないですから、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。