Googleアルゴリズム変更→7人リストラの会社も…PVを増やす方法は?SEO最新事情を解説Photo:NurPhoto/gettyimages

Googleに代表される検索エンジンでユーザーが何かを調べたときの表示順位は、ビジネスの生死を左右するほどの影響力を持っている。その表示順位を上げる技術や方法を指す「SEO」の最新事情について、大手IT企業に対してコンサルティング業務を行うプロに聞いた。(イトモス研究所所長 小倉健一)

Googleが生殺与奪の権を握る
検索エンジンの世界

「Search Engine Optimization(SEO)」とは、「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、ウェブサイトがGoogleやYahoo!JAPAN、Bingなどの検索エンジンでより上位に表示されるようにする技術や方法のことである。

 チャットGPTの登場で、今後インターネットの世界は激変する可能性が高いが、現在多くの人は、検索エンジンを利用して自分の欲しい情報を手に入れている。

 Googleの検索エンジン市場の世界シェアは、Statcounter Global Statsによると2023年12月時点で91.62%だ。世界中ほとんどの人がGoogle検索を利用していることになる。

 社名と同じメディアを運営するAppBankが1月31日に発表したリリースを見ると、検索エンジン(≒Google)がビジネスに与える影響度の大きさが実感できる。

 検索エンジンがウェブサイトの順位を決める際のルール(アルゴリズム)の変更に適応できず、サイトのページビュー(PV)が減少。それに伴って広告の売上高も激減し、部門収益が赤字に陥ったという。その結果、従業員7人に対して退職勧奨を行うに至り、3月までに7人全員が退職する見込みだと公表している。

 そこで今回は、大手IT企業に対してSEOを含むデジタルマーケティング分野のコンサルティング業務を行うアサインメントの代表を務める中村聞吾氏に、最先端のSEOについて聞いた。