正解は 3
解説 あえて1000万円という、個人投資家にとってはかなり大きな金額を投資する場合を想定してみましょう。より上のステージの投資を考えることは、投資家としての考え方の幅を広げてくれるからです。
「板が薄い」というのは、投資家に人気がなく、指値注文が少ない状態。人気がない銘柄は、ちょっとした金額の買い注文で大きく値上がりして、ちょっとした金額の売り注文で大きく値下がりします。
株数を分けて買う
複数の日をまたいで買う
板が薄いので、こうした銘柄に1000万円を投資するときは、複数回に分けて買わないと、自分の買いで株価が急上昇してしまい、思わぬ高値で株を買うことになります。
具体的には、500~1000株単位に分けて指値注文を入れるか、板をみながら500~1000株単位で成行買いを入れていくといいでしょう。場合によっては、複数の日にまたがって、買い注文を入れていく必要があります。
自分の売りで
株価が急落?
保有株を売るときも同様で、板が薄いのにまとまった売り注文を入れると、自分の売りで株価が急落してしまうリスクがあります。
将来的に保有株が盛り上がってきて、出来高が増えてくれば問題ありませんが、いまと同じ水準の出来高だと、まとまった金額の売りが気軽にできない可能性を考慮しなければいけません。
場合によっては、投資金額を減らしたほうが、よりフットワークの軽い投資につながります。
ポイント まとまった資金を投資するときは板から流動性リスクを探る
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。