米国株は最高値を更新し、米経済はめったに起きないソフトランディング(軟着陸)の態勢が整ったように見える。何かまずいことが起こり得るだろうか。  実はたくさんある。  株価は2年前ほど割高ではないものの、新型コロナウイルス流行前の10年間の平均に比べると高水準にある。特に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテック大手7社の一部は、株価に大胆な仮定が織り込まれている。  楽観論が的外れだった場合に何が起こり得るかを教えてくれるのは、アジアをおいて他にない。