最近では人的資本経営に取り組む企業が増える中、「企業で働く社員の声」への注目がますます高まっている。今年もオープンワークは、社員・元社員から過去1年間に寄せられた会社の評価をまとめ、高い評価を受けた企業をランキングした。2024年のランキング結果はどうなったのか。その調査結果を基に、働きがいのある企業の特徴を探る。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

昨年は外資系が上位
2024年のランキング結果は?

 社員が満足しながら働くためには、ジョブマーケットの透明性を高め、働きがいのある企業が適正に評価され、社会全体の雇用環境を向上させていくことが大事だ。

 社員・元社員によるクチコミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークでは、毎年、過去1年間に寄せられた会社の評価を集計し、高い評価を得た企業をランキングしている。昨年(2023年)のランキングでは、トップ10のうち7社が外資企業だった。トップ3は、ボストン・コンサルティング・グループ、グーグル、中外製薬。クチコミからは、いずれも「スキル獲得」と「キャリア形成」に関する評価が高かったことがわかる。

 2024年のランキングは、どうなったのか。トップ3に入ったのは、1位リクルート、2位PwCコンサルティング、3位電通となった。リクルートは前年5位から、PwCは同15位から、そして電通は同12位から大きく順位を上げている。

働きがいのある企業ランキング2024!2位PwCコンサルティング、1位は?
※集計期間:2023年1月1日~2023年12月31日にOpenWorkへ投稿された、回答時に現職または1年以内に退職した社員によるレポート回答が対象。8つの評価項目(待遇面の満足度、社員の士気、風通しの良さ、チームワーク、20代成長環境、人材の長期育成、法令順守意識、人事評価の適正感)を元に、OpenWork独自のアルゴリズムにより算出し、ランキングを作成。複数のグループ会社が該当している場合、ホールディングス・親会社・中核子会社を対象。

 具体的なランキングデータとクチコミを参考に、ランクインした企業の特徴を探ると、昨年とは違った傾向を示している。そこには「三つのポイント」があることが分かった。