裁判離婚の場合は、民法が定める5つの離婚理由のいずれかに当てはまらなければ、離婚が認められません。裁判を見据えて離婚理由の裏付けとなる証拠を集めておく必要もあります。

 離婚の理由がはっきりしないのなら、決断を急がずに、もう一度自分の気持ちを見つめ直して、本当に離婚すべきなのかを冷静に考えてみましょう。

◆次に、お金と子どもに関する情報を整理する

 離婚の意思を固めたら、離婚へ向けての準備を始めます。

 離婚の際に大きな問題になるのは、お金の件です。結婚後に夫婦で築いた財産は夫婦で分け合うことになるので、まずは共有の財産を把握しましょう。また、離婚の種類によっては、手続きにかかる費用を用意しておく必要があります。

 未成年の子どもがいて、親権を取りたい場合は、子どもの生活環境の準備も欠かせません。養育費や子どもの預け先、進学先について調べておくようにします。

 さらに、離婚後の生活に向けて準備を始めることも大切です。安定した生活を送れるよう、離婚後の家計をシミュレーションしたり、仕事や住まいを探したりして、離婚後の生活設計を立てておきましょう。