商品の入荷から発送
までの基本的な流れ

ここであらためて、ネット通販の商品入荷から発送までの流れを確認しておきましょう。

商品の入荷・検品 ▶ 商品の保管 ▶ 受注処理 ▶ 商品のピッキング ▶ 検品・梱包 ▶ 商品の発送

こうした企業の物流業務を一括して請け負うことを、「3PL」(サード・パーティ・ロジスティクス)とか「フルフィルメント」(受注・梱包・発送・配送・代金回収などの一連のサービス)などと呼びます。

基本的には、契約した倉庫に商品の在庫を預けます。そして、お客さんから受注すると、その受注データを委託先の物流業者に送るだけで、あとは倉庫で発送作業をしてくれます。

自社サイトやECモールと連携可能なサービスであれば、在庫データの共有や出荷指示などを自動化できるので、その点を確認してから契約をするといいでしょう。

ネット通販の注文から
商品受け渡しまでの流れ

出店者が発送作業をするケース

出店者が在庫を持ち、商品の受注ごとに自分でピックアップして、商品を発送
お客さんから受注▶納品書作成▶送り状作成▶商品ピッキング▶商品の梱包▶宅配業者に連絡・商品引き渡し▶追跡番号をお客さんに送信▶決済処理▶お客さんに商品到着
※私のECショップ『しあわせワイン倶楽部』では、納品書作成後、複数の送り状を一括で作成しますが、梱包後にその都度、個別に送り状を出す場合もあります

ヤマト運輸「ピック&デリバリー」のケース

出店者が在庫を持ち、商品の受注ごとにヤマト運輸に商品を引き渡して、その後工程を委託できる
お客さんから受注▶受注データダウンロード▶それまでに受注した商品をまとめてピッキング▶(ヤマト運輸に)商品引き渡し▶(ヤマト運輸が)帳票出力▶(ヤマト運輸が)注文ごとに商品ピッキング▶(ヤマト運輸が)商品の梱包▶(ヤマト運輸が)配送▶追跡番号をお客さんに送信▶決済処理▶お客さんに商品到着

3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)のケース

商品の入荷や保管、発送といった物流業務を一括して委託する
お客さんから受注▶物流業者に受注データを送信(連携していれば自動で)▶(物流業者で)納品書出力▶(物流業者で)商品ピッキング▶(物流業者で)商品の梱包▶(物流業者から)発送▶追跡番号をお客さんに送信▶決済処理▶お客さんに商品到着

フルフィルメントのケース

出店者に代わって商品受注・梱包・発送などの物流業務だけでなく、顧客対応・決済業務までを代行する受注から配送まですべてを物流業者に外注
※出店者は在庫チェックのみ
 在庫がなくなったら商品を発注して物流業者の倉庫に在庫を補充するだけ

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。