商品の入荷から発送
までの基本的な流れ
ここであらためて、ネット通販の商品入荷から発送までの流れを確認しておきましょう。
こうした企業の物流業務を一括して請け負うことを、「3PL」(サード・パーティ・ロジスティクス)とか「フルフィルメント」(受注・梱包・発送・配送・代金回収などの一連のサービス)などと呼びます。
基本的には、契約した倉庫に商品の在庫を預けます。そして、お客さんから受注すると、その受注データを委託先の物流業者に送るだけで、あとは倉庫で発送作業をしてくれます。
自社サイトやECモールと連携可能なサービスであれば、在庫データの共有や出荷指示などを自動化できるので、その点を確認してから契約をするといいでしょう。
ネット通販の注文から
商品受け渡しまでの流れ
【出店者が発送作業をするケース】
❶お客さんから受注▶❷納品書作成▶❸送り状作成▶❹商品ピッキング▶❺商品の梱包▶❻宅配業者に連絡・商品引き渡し▶❼追跡番号をお客さんに送信▶❽決済処理▶❾お客さんに商品到着
※私のECショップ『しあわせワイン倶楽部』では、納品書作成後、複数の送り状を一括で作成しますが、梱包後にその都度、個別に送り状を出す場合もあります
【ヤマト運輸「ピック&デリバリー」のケース】
❶お客さんから受注▶❷受注データダウンロード▶❸それまでに受注した商品をまとめてピッキング▶❹(ヤマト運輸に)商品引き渡し▶❺(ヤマト運輸が)帳票出力▶❻(ヤマト運輸が)注文ごとに商品ピッキング▶❼(ヤマト運輸が)商品の梱包▶❽(ヤマト運輸が)配送▶❾追跡番号をお客さんに送信▶❿決済処理▶⓫お客さんに商品到着
【3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)のケース】
❶お客さんから受注▶❷物流業者に受注データを送信(連携していれば自動で)▶❸(物流業者で)納品書出力▶❹(物流業者で)商品ピッキング▶❺(物流業者で)商品の梱包▶❻(物流業者から)発送▶❼追跡番号をお客さんに送信▶❽決済処理▶❾お客さんに商品到着
【フルフィルメントのケース】
※出店者は在庫チェックのみ
在庫がなくなったら商品を発注して物流業者の倉庫に在庫を補充するだけ
※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。