わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校 2025年入試対応#21Photo:PIXTA

コロナ禍をきっかけに、私立中堅校を中心に中学受験者数が増加した東海エリア。2025年以降、愛知県立中高一貫校が続々と新設されることで、さらなる過熱に向けた起爆剤になると目されている。特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#21では、直近24年入試の分析と共に、25年入試の動向を占う。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

清林館中学校の開校で
受験者はぎりぎり前年比増

「愛知県の中学受験者数は、愛西市の清林館中学校の開校で前年をぎりぎり上回った」と、日能研東海企画情報部の藤原康弘氏は分析する。

 2024年の東海地区(愛知県、岐阜県、三重県)のトピックの一つが、清林館中学校の開校だ。

 25年に創立100周年を迎える清林館高校が、24年4月、満を持して中学校を開校した。

 愛知県の私立中高一貫校では21校目となる同校の、初年度の受験者数は124人。その影響で、中学受験者数が前年比微増で何とか踏みとどまったというわけだ。

 東海地区の児童数は下表の通り、ここ数年、減少傾向にある。一方、私立中高一貫校の人気は続いており、24年も中学受験者数は増加した。

 といっても、各県とも増加幅はわずかで頭打ちの感が出てきた。

 次ページでは、その理由について、各県の中高一貫校における受験者数の動向を基に分析する。また、愛知県の主な中学の志願者数のデータから分かる人気校と、25年入試のポイントを解説していく。