多くの塾は「難関校の合格実績」を目立つようにウェブサイトに掲載する。だが、保護者としては、その塾のトップ層以外の合格校も気になるはずだ。特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#33では、特別に希学園首都圏に全生徒の合格校データを公開してもらい、偏差値帯別の合格校や併願戦略について、首都圏学園長の山﨑信之亮氏に解説してもらった。さらに「週刊ダイヤモンド」では公開できなかった「全生徒別の合格校一覧」も掲載する。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
難関校の合格実績だけでなく
下位クラスの進学先も確認しよう
多くの塾は難関校の合格実績を目立つようにウェブサイトに掲載する。だが、親としてはその塾の中位層、下位層がどの学校に合格しているかも知っておくべきだろう。
とはいえ、クラス別の合格校は外部からは分からないケースが多い。今回は希学園首都圏に特別に公開してもらった全在籍者の合格校データを基に、クラス別の合格校を紹介していく。
希学園では偏差値別に最上位のS0からS9まで10段階のクラスを設定している。希学園の偏差値はSAPIX偏差値と似た水準で、母集団のレベルが高い分、数字が低く出やすいのが特徴だ。
それではクラス別に、全生徒の合格校と併願戦略を希学園首都圏学園長の山﨑信之亮氏に解説してもらおう。
男子は偏差値50以下でも
慶應中等部が射程圏
偏差値65以上の最上位クラスであるS0上位、および60以上のS0の合格校は男女御三家や渋谷教育学園渋谷など最難関校が並びます。入試ですから「万が一」はありますが、基本的には難関校に合格します。
では中位層だと、どの学校に届くのでしょうか。
次ページでは、引き続き山﨑氏が偏差値帯別の合格校や併願戦略について解説。「週刊ダイヤモンド」では公開できなかった希学園首都圏の全生徒(215人)別の合格校データも公開する。特に中位クラス、下位クラスの合格先は外部から知ることは難しいデータなので必見だ。