近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

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「家が買えない」はこうして起こる!

 なかなか家を買えない人によくあるケースが、「いい物件に出会ったが、いざ買おうとしたらローンが通らなかった」という事態です。

 本人も忘れていた昔の携帯電話の分割払いの支払い漏れや、知らぬところでパートナーがキャッシングローンを持っていた、ということがわかり、せっかく希望の家を見つけたと思ったタイミングでゼロスタートになる事態は、当然ビジネスでやっている不動産営業やエージェントにとっても避けたいことです。 

 そのために、担当者と一緒にまずはライフプランをつくり、適切なローンが通るかを確認しておくことが必要です。また金利、団信、初期費用の観点から、しっかりと皆さんに合った住宅ローンを提案してくれる会社(選べる金融機関の多い仲介会社)に事前審査の手配から依頼するのがいいでしょう。しかし、こういったことをやること自体を渋る人も実は多いです。

 なぜなら、「個人情報を営業担当に渡すともう戻れないのではないか」、「押し売りをされてしまうんじゃないか」と考えてしまうからです。不安な気持ちはわかりますが、不動産営業・エージェントの視点としては、こういった情報を出さない顧客に対しては、なかなか時間は割きづらく、お互い疎遠になってしまうというケースは散見されます。

 また、疎遠にならずとも、どうしてもレスポンスが悪くなってしまうこともあるでしょう。最も不幸なのが、こういった背景があることを理解せず「対応の悪い営業だな、これだから不動産屋は」となってしまうケースです。資金計画と事前審査を通して、住宅購入プロジェクトの意思決定者として、担当者の本気を引き出しましょう。