テスラがEV専業なのに高利益率だったのは
「高価格でも売れる車」だったから

 テスラがそもそもGAFAMと並ぶマグニフィセントセブンの一角に位置付けられていたのはEV専業メーカーでありながら利益率が驚くほど高かったことが理由です。

 2022年1~3月期には営業利益率は19.2%とガソリン車メーカーよりも高かったのです。テスラ車は価格がガソリン車より高くても売れたから利益率も高くなったのです。

 客観的に言えば世界のトップEVブランドであり、アメリカ、ドイツ、フランス、日本、中国などどこの国でも一番の販売力を持っていた企業です。そして主観的に言えばテスラの車は格好いいのです。

 テスラで一番の普及モデルのモデル3という車種は価格は約530万円で、国や自治体の補助金を受けとれば実質420万円ほど(東京都の場合)になります。

 日本車のちょっとした中級車レベルの価格なのですが、国産車と比べると(あくまで個人の感想ですが)エクステリアはスポーティーでインテリアは未来的。富裕層を中心に人気になるのはよくわかります。

 そのテスラの株価は今年に入ってなぜ乱高下しているのでしょうか。3つの要因を順番に解説したいと思います。