「雑務」をやらない理由を探していないか?

もちろん、変えたほうがいい「非合理的・非生産的な雑務」はあるかもしれませんね。そういったものは変えたほうがいいでしょう。

しかし、たとえば「コピー機のインクを交換する」、「研修会のために資料を延々とホチキス留めする」、「宅配便を手配する」…これらは雑務のように感じる人が多いと思いますが、実はすべて誰か・何かの役に立つことです。その奥にある意味自体は、みなさんも理解できると思います。

つまり、たとえ雑務でも、その多くには何かしらの意味・意義があるのです。

ここから振り返ってみると何かわかることはないでしょうか。

それは、

(1)実は雑務とは、内容の意味・無意味による区分けではない可能性が高いということ。
(2)「仕事内容が単調でつまらない」「特別なスキルがいらない」「時間がかかる」などの理由で、何かしら理由をつけて「やりたくない仕事」「避けたい仕事」である可能性が高い
かということです。つまり、「飲み会設定」が雑務かどうかを判断しているのは、実はあなただと言っても過言ではないのです。これは、仕事全般の向き合い方において「致命的な悪いクセ」として、じわじわと残りかねない頭でっかちな考え方かもしれません。

どんなに小さくても、仕事を任されるのは「信頼の証」

ここで皆さんに一度考えてほしいことがあります。

それは、たとえ飲み会設定みたいな「しょうもない雑務に思える仕事」であっても、それは「あなたに任せてもらえた貴重な仕事だ」という厳然たる事実です。

飲み会設定1つでも、それはあなたという一人の人間が信頼されて、任された仕事です。
逆に言えば、幹事すらまともにできない人、真面目に取り組まない人に大きな仕事はとても任せられないということでもあります。

だからこそ、上司・先輩は「この人に1回幹事をやらせてみよう」「全ビジネスの基礎が詰まっている幹事を1回やらせてみて、それでできるかどうかをテストマーケティングしてみよう」と考えているのかもしれません。もちろん上司がこまで考えているかは分かりませんが、しかし少なくとも、それくらいの気概を持って幹事に臨んで損することはないと思います。