嫌味を言った後に「冗談です」…“ずるい攻撃”をされたとき、絶対やってはいけないこと目に見えにくくわかりづらい、遠回しな「ずるい攻撃」はきっと多くの人が、モヤモヤしたりどうしていいのかわからない気持ちになったりする(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「既読スルーをされた」「大事な情報の連絡をしてもらえなかった」「ミスや失敗をしたとき、大きいため息をつかれた」「皮肉や嫌味なのに『冗談です』と笑って誤魔化される」といったことをされた経験がある方は多いのではないでしょうか。こうした目に見えにくくわかりづらい、遠回しな「ずるい攻撃」はきっと多くの人が、モヤモヤしたりどうしていいのかわからない気持ちになったりするかと思います。そこで今回は心理セラピストである大鶴和江氏の新刊『「ずるい攻撃」をする人たち』(青春出版社刊)から、「ずるい攻撃」をする人たちの心理について抜粋して紹介します。

人間関係の違和感や不快感はどこからやってくるか?

 世の中の多くの人の悩みの大半は「人間関係」です。特に、身近で親しい関係であればあるほどなぜか問題が次々と起きてしまう、そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。

 友人・家族・親戚・仕事・パートナー・子どもなど、私たちは現実的に他人と関わらずに生きていくことはまずできません。その中でも最も頭を悩ませるのが、「嫌な人とどう関わっていくか」という問題です。

 実際にほとんどの人が、過去や現在の嫌な人との関わりからどうやって逃げるか、どうやってやり過ごしたらいいのか、などに非常に頭を痛めていると言っていいでしょう。

 もちろん嫌な人と関わらなければ、それがいいに越したことはありません。

 しかし、これが会社の上司や同僚であったり、自分の夫や妻であったり、親であったりすると、簡単には断てない関係性だからこそ、悩みも大きく深くなります。