正解は1
解説 3社のなかで、唯一創業社長と思われる人物が筆頭株主として、過半数の株を握っている点が決め手です。
3年で株価10倍(=時価総額10倍)になる会社の共通点として、創業者である現社長が筆頭株主として経営を握っていることがあげられます。
創業者である現社長が筆頭株主ということは、株価や配当金を上げるという点で、一般の投資家と利害関係が一致するのが大きなメリットです。
大株主でもないサラリーマンの雇われ社長であれば、自分が直接的に利益として得られるわけではない、株価や配当金を上げるというモチベーションが、筆頭株主の社長より低くなりがちなのは否めません。
現社長の人物像が
とても大事
次に大事なのは、筆頭株主の現役社長の人物像です。
「社長はどんな人?」「どんな経営理念がある?」「なんのために上場した?」「上場で調達した資金でなにを実現したい?」といった点を探るのです。
「stockvoice」という投資系YouTube チャンネルのインタビュー動画など、いくつか参考になる動画や記事がみつけられます。
ベンチャーキャピタルが
大株主の会社は“要注意”
②マイクロアド(9553)については、サイバーエージェント(4751)やソフトバンク(9434)という有名企業が大株主に名を連ねているので、ビジネス的にかたいかもしれませんが、ある程度の短期間に10倍になるかというと可能性は低いと思われます。
それは経営者が筆頭株主ではないことが大きく影響するからです。
③マイクロ波化学(9227)は、ベンチャーキャピタルの出資が入りすぎている印象です。
短期で利益を得る傾向の強いベンチャーキャピタルによる保有株の利益確定があれば、しばらくは上値が限定的になる可能性が高いと考えられます。
ポイント 創業者の現役社長が筆頭株主の会社は有力な投資先候補
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。