矢印や四角など記号や図を多用

西岡:もう1つ特徴的な点といえば、「矢印」や四角囲みなど、記号や図、イラスト等が多いところです。

国際情報オリンピック3年連続金メダルの現役東大生が、授業のノートに「最初に行うあること」とは?
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米田:手順やステップがあるものは、矢印でつなげたり□で囲ったりしています。あとで見返したときに理解がしやすいから。これは本を作るときにもやっていることです。

西岡:僕の著書『「思考」が整う東大ノート。』に詳しく書いているのですが、こういった記号や図の使用は、情報を同じものに分けたり、あるいは対比させたり、因果関係を整理したりするときに非常に有効です。ただしこれには一つポイントがあって、ノートにまとめる前に、情報を理解してある程度頭の中で整理しておく必要があります。

 理解していないまま記号を使ってまとめようとしても、ぐちゃぐちゃになるだけです。そういう意味では米田さんの「まとめノート」は、ただ記憶を定着させるための「インプットノート」ではなく、理解した情報を実際に使えるようになるための「アウトプットノート」と言えるでしょう。

米田:はい、ノートにまとめる前に必ず、それぞれの回の授業内容を見直して、どこが重要か確認することをします。それからまとめて、その「まとめノート」を3回くらい見返して暗記する、というのが一貫して続けていることです。

ちなみに流れでまとめると下記のようになります。

米田式ノート術
①授業の板書をしたものをそれぞれの回ごとに見返し、どこが重要か確認し、3,4項目に分ける。

②「まとめノート」にまとめる。

③「まとめノート」を3回くらい見返して暗唱・暗記する。

④過去問を解く。

西岡:まさに「アウトプットノート」の理想的な作り方です。これを誰もが真似できるかどうかは別として……(苦笑)。