「傾けやすい側」をケアしましょう

 このケアでは、傾けやすかったほう、つまり痛みや張りが少ないほうに体を動かします

 筋肉の痛みや張りは、根本的には、脳との情報のやり取りで決まります。つまり、体がゆがんでこわばりが強い場合、脳から「緊張を続けろ!」という信号が止まらなくなっている状態ということ。

 そんなとき、痛くないほう、楽なほうに体を動かすことで、脳からの緊張の信号が止まり、フラットな状態を取り戻しやすくなるといわれています。この考え方を「操体法」といい、ここで紹介するケアは、この操体法の理論を取り入れています。

ひざを倒して
骨盤のまわりをケアしよう!

ケアモデル/斉藤千穂

▼画像の解説
あおむけになり、ひざを立てる

 チェックでわかった、倒しやすかった側だけ行います。あおむけになり、両ひざをそろえて立てます。

ひざをそろえたまま片側に倒す

 ひざはそろえたまま、できるところまで倒し、限界が来たら、3秒間キープしましょう。

一気に脱力する

 3秒間キープしたら一気に脱力。ひざをもとの位置に戻したら、同じことを5回、くり返します。

高野直樹(たかの なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。