毎年110万円の生前贈与、相続登記の義務化、タワマン節税、空き家法の改正……。2024年から相続・生前贈与・空き家を取り巻くルールが激変した。何も知らずにこれまで通りの対策を続けていては損をする。新ルールではどんな対策がお得なのか。特集『法改正で知らない間に損をしない! 相続・贈与・実家の新常識』で6月10日(月)から22日(土)までの全13回にわたり、誰もが避けることのできない相続や実家に絡む法改正のポイントや、新ルールに対応したお得な節税術の新常識をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)
#1 6月10日(月)配信
生前贈与「毎年110万円」節税が、新ルールを理解すれば「200万円以上」お得に!?相続の最適解を大検証
相続税対策の王道として使われてきた生前贈与。そのルールが2024年から変わった。何も知らずに「毎年110万円」の生前贈与をそのまま続けていると損をすることも!?新ルールに対応した生前贈与を活用する節税術の最適解を徹底検証する。
#2 6月11日(火)配信
相続登記を放置している「罰金予備軍11万人」を法務局が捕捉!相続登記の義務“徹底”に国は本腰を入れている
相続で取得した不動産の名義を変更する相続登記が4月から義務化され、怠った場合は罰金というペナルティーも導入された。手間や費用もかかるため、ばれないと高をくくって放置していると痛い目に遭うかもしれない。実は法務局は相続登記をしていない土地の大調査を進めているのだ。
#3 6月12日(水)配信
タワマン節税の新ルールに「隠れた使い道」あり!あなたのマンションの相続税が減らせるかも!?
都心部を中心にマンション価格の高騰が続く中、マンションの相続税評価方法が2024年1月から見直された。新築・高層階のタワーマンションほど増税になる、「タワマン節税」を封じる新ルールだ。しかし、隠れた使い道もある。時価よりも相続税評価額が高かった“増税マンション”の相続税が軽減できそうだ。
#4 6月13日(木)配信
相続税を払うのは「10人に1人、平均1855万円」時代に!人ごとではない、相続・贈与・実家の新6大ルール
相続税を支払う人が増え続けている。2022年に亡くなった人のうち、相続税の課税対象となったのは15万人を超え、その割合も9.6%と10人に1人にまで迫った。大相続時代が到来する中、生前贈与を使った節税術や空き家問題など、相続・贈与・実家に絡む法改正が相次いでいる。知らないと損をする6大改正ポイントを押さえておこう。
#5 6月14日(金)配信
実家の空き家を放っておくと「固定資産税が6倍」に!?改正空き家法で損をしない“新常識”
国内の空き家が900万戸と過去最多だ。増え続ける空き家問題に対応するため、2023年12月に空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家法)が改正され、新たに「管理不全空き家」が導入された。相続した実家を放置したままだと固定資産税が6倍になるリスクもある、法改正のポイントを押さえておこう。
#6 6月15日(土)配信
実家の空き家が「月8万円の家賃」を生む資産に!?空き家再生コンサルタントが“実家を貸すノウハウ”を伝授
相続した実家の扱いは悩みの種だ。既に持ち家で暮らしており、将来住む予定がないケースも多い。「空いた実家はそのまま貸しなさい」と指南する空き家再生コンサルタントが、実家を貸すノウハウを伝授する。
#7 6月16日(日)配信
贈与税の「2500万円特例」あと2年で消滅!?子育て世帯だけが使える相続税節税術の駆け込み活用法
相続税を節税する手段として有効な生前贈与。特に子育て世帯の場合には、今しか使えない贈与税の特例があり、計2500万円の非課税枠がある。このお得な節税術はあと2年で消滅してしまうかもしれない。
#8 6月17日(月)配信
実家だけを手放したいのに…「相続放棄」の意外な落とし穴、2023年は28万件超の過去最多
亡くなった親の遺産を相続することを拒否する相続放棄が増え続けている。2023年は28万件を超え、過去最多となった。ただ、実家は不要といった理由で相続放棄をしようとする際に、意外な落とし穴がある。相続放棄で損をしないための注意点を押さえておこう。
#9 6月18日(火)配信
相続した田畑や宅地など“負動産”を手放す最後の手段、「相続国庫帰属制度」を使いこなす秘訣とは
所有者不明土地に対する対策の一環として新しくできた、相続土地国庫帰属制度。相続した不要な田畑や宅地など“負動産”を国に引き取ってもらえる制度で、2023年4月に始まってからちょうど1年が経過した。大方の予想に反して、専門家たちからは「意外に使える制度だ」との評価を得ている。
#10 6月19日(水)配信
実家の片付けの最難所「遺品整理」成功のコツと失敗しない優良業者選びのポイント
空き家になった実家を売れなかったり貸せなかったりする原因の多くは、遺品整理が終わらないことだ。大量の遺品や家財を自力で片付けるのは困難で、専門業者に頼むことが解決の早道となる。失敗しないための遺品整理のポイントと優良業者の選び方をお届けする。
#11 6月20日(木)配信
遺言書が「手書きじゃなくてもOK」になる?デジタル遺言解禁に向け、相続のプロも商機を狙う
手書きでないと認められなかった遺言書が、パソコンなどで簡単に作成できるようになるかもしれない。デジタル遺言の解禁に向けた議論が法務省で始まった。そして、一部の相続のプロたちは、解禁に備えて早くも動きだした。デジタル遺言解禁に向けた課題は何か。
#12 6月21日(金)配信
成年後見制度、「使いにくい」と不評だがルール変更でどう変わる?士業必見!法改正の行方
親が認知症などになり判断能力が著しく低下すると、銀行での手続きや法律行為ができなくなる。そうした際に、親を支援してくれるのが成年後見制度だが、使い勝手の悪さから法改正に向けた議論が行われている。
#13 6月22日(土)配信
新紙幣7月登場で「タンス預金」が狙われる?税務署は相続税を取るためにここを見ている!
相続税の負担を軽くしようと、「タンス預金」が有効だと考える人は少なくない。しかし、税務署の調査でタンス預金はバレることがほとんどだ。しかも7月からの新紙幣開始で、タンス預金がいっそう危うくなるかもしれない。
Key Visual by Noriyo Shinoda