近年、日本には不動産バブルが到来し、住宅購入は大きな注目を集めている。しかし、そんな最中マイナス金利の解除が決定し、そろそろ家を買おうかと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、再編集してお届けする。

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「資産性の高い家」のチェックポイント

 物件の資産性(将来にわたって価値を維持しやすいか)を見極めるうえで最も大事になるのが、「古くなっても価値が変わらない点があるか」ということです。つまりは、古くなっても住みたいと思える人がいたり、リフォームしても変えようがないところが資産性を保つポイントです。

 具体的には3つのポイントで判断できるので覚えておきましょう。

将来の価値を維持しやすいポイント
① 立地
② 占有部
③ 共用部(マンションのみ)

ポイント1:立地

 駅近はもちろんのこと、人口・世帯数が大きく減らない街かどうかは大きなポイントです。仮に駅の目の前だったとしても、利用者が少なかったり、そこの街の魅力自体が少ないと当然資産性は下がります。数年後の街の雰囲気もリサーチ、イメージすることが重要です。

 また、立地でいうとなにより駅からの距離が重要な指標になってきます。結論から言うと、駅距離が近いほど、将来の価値は維持されやすいです。資産性重視で購入する場合は、できる限り駅徒歩10分以内を目安に検討するのがいいでしょう。