ポイント3:共用部(マンションのみ)
マンションの場合、自分が生活するスペースを専有部、それに対して住民全体で保有している部分を共用部と呼びます。(ちなみに窓やバルコニーも専有共用部と言って、勝手に変えられないようになっています)マンションは共用部の価値が下がってしまうと、どうしても自分の物件の将来の資産性に対しても影響を与えます。
そのため、共用部に対するポイントも重要です。マンションの資産性を保つために避けるべき物件のポイントもここでマスターしましょう。こちらも主に2つです。
自主管理(修繕計画が整っていない)
通常、マンションや集合住宅は、その住民で構成される理事会がマンション管理会社に管理を委託し、健全なマンションを保てるように管理を行います。
一方で、外部に委託せずに、住民/理事会のみで管理を行う物件を自主管理物件と言います。DIY的な感じでいいねと思いきや、そんなに甘いものではありません。
マンションは住民たちだけで管理するには限界があります。なぜなら多くの人が、仕事や自分の生活があるわけで、やる気はあってもマンション全体のことまで手が回らないからです。
そのため、管理会社がプロとして関わっていて、きちんとした修繕計画が整っているところがいいでしょう。その点では、修繕積立金が上がる予定があるマンションのほうが、実は真剣に未来に向けて管理がなされていることは多々あるのです。逆に修繕積立金が極端に安すぎるマンションには注意しましょう。
総戸数が少ない(30戸以下)
単純に住んでいる人が少ないということです。大きな村よりも小さな村のほうが村は貧しくなるリスクが高い、というのは想像しやすいと思います。これと同じで大きなマンションほど、管理費や修繕費などが多く集まるため、その分将来の修繕に対する準備も進みます。
一方で総戸数が少ないマンションは、エレベーターを修理するとなっても、住民数が少ないため1住戸あたりの負担は大きくなります。統計的に見ても、総戸数があるマンションほどリセールバリューが高いという結果があります。
加えて、さらに人が出て行ってしまったときは一人当たりの負担がどんどん大きくなっていきます。街の人口ともリンクしますが、総戸数からも物件の雰囲気を掴むようにしましょう。
総戸数の目安は、30戸以上かどうかです。総戸数30戸以下のマンションはあまりおすすめではありません。専有部や共用部への関心が高い方は多いのですが、総戸数は意外と見落としがちなことが多
いので要注意です。