子どもを「テクノロジーに使われるITオンチ」にしないために、親が今すぐできること写真はイメージです Photo:PIXTA

「子どもを最新テクノロジーから遠ざけてはいけない」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。本「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どものうちに教えてあげたい思考法】をお届けする。

AI、ChatGPT…最新テクノロジーから
子どもを遠ざけてはいけない

 私は子どもが「最新のテクノロジーにふれること」は絶対に必要だと考えます。

 パソコンの基本的な操作(タイピング、メール送受信、検索方法)ができることはもちろんですが、ワードやエクセルなどの基本ソフト、画像編集ソフト、音楽制作ソフト、動画制作ソフトなどの使用方法は知っておくことが理想です。

 また人工知能ロボット、3Dプリンター、VR(バーチャルリアリティー)、ドローンなど、最新のテクノロジーにふれる機会を作ってあげましょう。

 2022年11月末のリリースから急速に普及したChatGPTも、子どもの教育に積極的に取り込むべきです。

 ChatGPTにわからない宿題の説明をしてもらったり、作文や感想文の文法ミスを指摘してもらうなど、賢く活用することで「質の高い自己学習」が実現できるからです。ChatGPTの「賢い使い方」について、家庭で子どもと話し合う機会を持つことを強くおすすめします。

 最近はIoTやVRなどを気軽に体験できる科学館やアトラクションがたくさんできています。子どものSTEAM教育への興味を引き出すためにも、ぜひ子どもと一緒に出かけて、体験させてあげましょう。

 その上で、「テクノロジーを使うだけの側にさせてはいけない」ということを強調したいのです。

 これからの社会でより重要となるスキルは、新しいテクノロジーやシステムを創造していく力です。

 テクノロジーに使われる側から「テクノロジーを使う側」に回らなければ、変わりゆく社会の中で生き残っていくことはできません

 ここで重要なのが、STEAM教育です。STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の略で、これからの社会で「最も成長が著しい分野」と考えられています。

 今までただゲームをする側であった子どもが、STEAM教育を通してロボットを作る経験をすることによって、作る側の思考を身につけることができます。

 人が作ったモノを使って楽しむことにとどまらず、自分が人を楽しませるモノや社会に役立つモノを作るにはどうしたらいいのか?

 このようなクリエイティブな視点は、これからの社会で生きていく人材には欠かせません。

「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。

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子どもを「テクノロジーに使われるITオンチ」にしないために、親が今すぐできることピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
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子育て成功のカギは「強み育て」にある

子どもを「テクノロジーに使われるITオンチ」にしないために、親が今すぐできること「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。