40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格#10Photo:PIXTA

多くの企業で転職や昇進のために不可欠になりつつある英語テストTOEICの点数に悩む社会人は少なくない。特集『40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格』(全17回)の#10では、短期間で劇的に塾生の偏差値を上げて難関大学に合格させることで知られる個別指導型予備校、篠原塾の塾長で受験戦略家の篠原好氏が、1カ月でTOEICを200点も爆上げできる勉強法を開陳する。

働きながらもわずか1カ月の勉強で
TOEICを500点→800点へ爆上げ

 一般的に、TOEICのスコアを100点アップさせるためには、およそ200時間の学習が必要とされる(オックスフォード大学出版局調べ)。だが、筆者としては、これは「英語の勉強」の話だと思う。「TOEICの勉強」であれば、より少ない勉強時間で、より効率よく点数を上げることができる。

 事実、筆者はTOEICの点数を1カ月の勉強で300点近く上げた(520点→810点)。もちろん、社会人として仕事をしながらである。しかも、スクールに通ったり、留学したりといった、お金のかかる勉強はしていない。市販の問題集で対策したのみだ。本稿では、忙しい社会人でも1カ月でTOEICの点数を200点上げられる勉強法を紹介する。

篠原好・篠原塾塾長・受験戦略家しのはら・このみ/個別指導型予備校、篠原塾の塾長。受験戦略家。大学受験で浪人するも、夏の京大模試でD判定を取り一念発起。「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を立案し、徹底する。その結果、秋の京大模試では全国1位となり、最高偏差値84.9(数学)を獲得。京都大学総合人間学部(文系)に合格し、大学在学中から受験戦略家として活動開始。これまで3000人以上の受験相談に乗り、受験戦略の指導実績は1000人超。指導した生徒は短期間で劇的に偏差値を上げ、京都大学、一橋大学、大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、名門大学への合格多数。

 まず、英語の勉強において大事なことは「なんとなく」で勉強しない、ということだ。要するに「なんとなく英語ペラペラだとかっこいい!」なんて考えで適当に勉強すると、沼にハマる(実際、筆者もハマってしまった)。TOEICの点数を上げたいのであれば、TOEICで要求されている能力を細分化し、一つ一つ攻略していくことが望ましい。

 次ページから、TOEICで要求される「語彙力」「文法力」「速読力」「読解力」「リスニング力」という五つの能力について、目標とする点数ごとに得点力を爆上げする勉強法のほか、裏ワザ的なテクニックを伝授する。また付録として、「TOEIC頻出表現100」も掲載するので、ぜひ参考にしてほしい。