イギリスで売れる1.5リットルモデルは、
アメリカには存在しない
齋:いくら「軽量でこんな楽しいんですよ」と説明しても、アメリカから「小さいのはどうせ売れないから要らないよ」と、にべもない(苦笑)。1.5リットル(エンジン)は「非力」扱いなんですよ。アメリカでは。やっぱり道路事情も違いますし。
F:いや実に興味深いお話です。
齋:向こうはイエス・ノーが明確です。うーん、どうしましょうかね……と濁すんじゃない。要らないもんは要らないよ、と。マツダモーターオブアメリカ(Mazda Motor of America, Inc.)にハッキリと言われました。逆にヨーロッパは小さい方を評価してもらえる。アメリカはソフトトップもハードトップのRFも2リットルだけですが、ヨーロッパはソフトとハードの両方の屋根で、1.5(リットル、以下同)と2.0の両方のエンジンが選べます。
![運転中の様子](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/c/1/650/img_c11a6e55d3009ba753fbf76aa0a0b7ae564793.jpg)
F:1.5のハードトップもあるのですか?
齋:あります。ヨーロッパには。
F:面白い。本国の日本よりも選択肢が広いんだ。
齋:はい。お国柄もありますよ。イギリスでは圧倒的に1.5リットルが売れる。ドイツに行くとアウトバーンがあるから、2リットルが主流です。
でも本当に良いのは、ロードスターの本来の姿は、やっぱり1.5リットルエンジン搭載車ですよ。一番楽しいロードスターは、間違いなく1.5リットル。2リットルは重いです。運転していて重さを感じます。