正解:ファストリはP社(ヤマダ電機はO社)

ビジネスモデルの違い

 ユニクロは、中国やベトナムなどの生産者を使って独自開発のプライベートブランド品を生産して販売する「製造小売業」です。ニトリも同じビジネスモデルです。

 一方、ヤマダ電機は、ソニーやパナソニック、日立などのメーカーブランド品(ナショナルブランド品)を中心に売る家電量販店です(近年はプライベートブランド品「ヤマダセレクト」も少しずつ増やしています)。

ビジネスモデルの違いが粗利率の差に

 ヤマダ電機が扱う家電製品は、衣料品より単価が高いものの、ナショナルブランド品が中心なので粗利率は低くなります。

 同じ家電製品を競合他社も販売しているので値段のたたき合いになることがあるからです。

 これに対してユニクロのプライベートブランド品は、小売業者が商品開発から生産管理まですべて担い、製品を全量買い取る(返品なし)ため、粗利率が高くなります。

 また、独自ブランドなので、競合他社と値引き合戦になることもありません。

(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)