読書は「この先に何がアウトプットできるか?」から逆算する

まずは、本を読むことについて考えてみましょう。あなたは本を何のために読んでいるでしょうか? ちなみに、僕はマンガをたくさん読みます。目的は娯楽です。読んでいる時間そのものに価値があるので、非常に有意義な読書の目的の一つだと思っています。
一方、実は「教養」という単語は非常に厄介です。なぜなら、非常に曖昧だからです。なぜ教養をつけなければならないのかを言語化できていないと、無意味な読書になってしまう可能性が高いです。

読書をする際には、教養のためと考えずに、その教養の先にあるアウトプットを必ず考える習慣をつけてください。例えば、「お客さんがお勧めしている」といったことも歴とした理由になります。読書をしてその感想をアウトプットすることで、お客さんとのコミュニケーションが円滑になることが期待できるからです。

読書をする「目的」を明確にしよう

ちなみに、僕はそういった観点で『半沢直樹』シリーズの原作はいずれも発売される度に読んでいました。銀行と接することが多いお客さん(財務部や経理部の人)もよく読んでいるためです。読んだ内容に関する感想をアウトプットするだけで職場の同僚たちやお客さんとの会話が弾むため非常にコスパが高い読書でした。
このように、読書をする前とした後で自分の変化が明確に想像できる読書を心掛けましょう。それ以外の読書は教養のためではなく、全て娯楽を目的とした読書になります。

・「教養のため」という一見意味のありそうでない理由で読書をするAさん
・読書をする明確な目的を持って、必要な学びを得ようとするBさん

この2人を比較すると、どちらがより出世しそうか、イメージができるのではないでしょうか。

このように、読書は必ずその先のアウトプットを見据えてからするようにしましょう。それだけであなたにとって読書はよりコスパの高いものになっていきます。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・加筆・調整したものです)

著者:最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー たこす
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。