「探究心が強い子が伸びるスポーツには、共通点がある」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。本「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「探究心が強い子」におすすめなスポーツの習い事と、伸ばし方】をお届けする。
探究心が強い子にピッタリのスポーツ
共通点は?
「好きなことは時間を忘れて夢中になる」「探究心が人一倍強い」こんな子どもは研究者気質が強いかもしれません。研究者気質の子どもが持つ強い探究心を、スポーツに活かさない手はありません。今回は、そんな子どもと相性抜群なスポーツの習い事と、伸ばし方をご紹介します。
「うちの子は運動音痴だから」という場合も、何か1つ得意なスポーツを見つけてあげてください。今の時代のスポーツは非常に幅が広いですから、身体能力の高さだけで向き不向きを判断する必要はありません。たとえば、ゴルフ、アーチェリー、弓道、ボーリング、カーリングなど、正確さを競い合うスポーツは研究者気質の子どもにおすすめです。
また、個人でスピード(タイムの速さ)を競い合う競技も向いています。陸上競技、水泳、スピードスケート、自転車競技、ボルダリング、ボート競技などは、身体能力に加えて、スピードをどこまで追求できるかが成功するカギです。
子どもに向いていそうなスポーツを親が紹介することで、子どもはスポーツを科学し、試行錯誤して技能を伸ばしていくようになります。
たとえば、「速く走る」ためには、生まれつきの身体能力に加えて、一人ひとりの骨格や体格や筋力に合った走り方があります。スポーツの裏側にある「科学」について親が子どもに話してあげると、スポーツへの向き合い方が随分と変わってくるはずです。
水泳も同様です。速く泳ぐためにはどんな技術を身につければいいのか、腕の使い方、キックの方法、息継ぎの方法やタイミングなど、見よう見まねではなく、科学に裏付けられた「技術」に目を向けさせることが大切です。
子どもが関心を持ちそうなスポーツを見つけたら、専門雑誌や本を買い与えたり、プロの競技や試合を一緒に見に行ったり、トップ選手のYouTube動画を見せるなどして、子どもの「探究心」を刺激する働きかけを行ってみてください。もしかしたら、将来、日本を代表するスポーツ選手に化けるかもしれません。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。