大和ハウスが初となる米国の物流施設に着手、なぜ今?見込まれるテナント企業は?Photo:Diamond

大和ハウス工業の物流施設やデータセンターなどを開発する事業は、売上高において、24年3月期に1兆2944億円と全体の約24%を占める。物流施設開発では、日本国内でこれまでに332棟を手掛けてきた。海外はアジアで業容を展開してきたが、今のタイミングで米国に進出するのはなぜか。どのようなテナント企業を想定して、商機を狙っているのか。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

大和ハウスにとって初となる
米国での物流施設開発の狙いとは

 大和ハウス工業(本社・大阪市北区、芳井敬一社長)は8月27日、米国大手不動産デベロッパーのTrammell Crow Company(トラメルクローカンパニー)と、米国テキサス州ヒューストン南西部で大和ハウスにとって米国初となる物流施設開発プロジェクト「Blue Ridge Commerce Center(ブルーリッジコマースセンター)」を着工したと発表した。

 約37万平米の敷地に、5棟の平屋建ての物流施設を開発する総延床面積約12.5万平米の大規模物流施設開発プロジェクトで、2025年8月上旬の竣工を予定している。

 大和ハウスの物流施設やデータセンターの開発などを含む事業施設事業は、売上高において、24年3月期に1兆2944億円と全体の約24%を占める事業。物流施設開発では、BTS型物流施設とマルチテナント型物流施設を開発し、日本国内でこれまでに332棟、総延床面積約1294万平米を手掛けてきた。