「カレーメシ」が台風や米不足の必需品に?日清食品の“感動がスゴイ”商品戦略に人々がハマるワケその歴史を知ると「お湯を注ぐだけ!」の説明がどこか誇らしげに見える Photo by W.Kamata

 また、パッケージデザインを佐藤可士和氏が手がけ、現在の目立つ太字の「カレーメシ」が生まれた。さらにその後、四角い箱型のパッケージから、カップ麺と似た丸いパッケージに変わった。

 カップ麺好きな人にとっては、パッケージがカップヌードルに寄せられることで、グッとカレーメシが身近になったのではないだろうか。それまでお湯を注ぐタイプのカレーに馴染みのなかった人にも視認されやすい。

 カレーメシシリーズはこれまでに定番の「ビーフ」のほか、「シーフード」や「バターチキン まろやか」「ハヤシメシ デミグラス」「キーマカレーメシ スパイシー」などのラインナップが発売されており、その多様さからも自信と人気がうかがえる。ちなみに、筆者の近くのスーパーではよく「ビーフ」が品切れになっている。

トッピングでアレンジするのも楽しい
台風や米不足の必需品に

 ネット上で評判を検索してみると、最近ではやはり米不足だから「カレーメシ」の需要を感じるとか、近くのスーパーで本来米袋が並んでいるコーナーにカレーメシが並べられていたといった報告も見られる。非常食として常備しているという声も当然見られる。台風や米不足は、カレーメシの売れ行きに影響するのかもしれない。

 ところで、カレーといえばトッピングであるので、筆者もその後、さまざまにアレンジしてカレーメシを楽しんでいる。チーズ、卵などは定番であり当然合うが、カカオチョコレートでコクを加えたり、トマトで野菜を採った気持ちになったりするのもお勧めだ。

 筆者のような独り者は、当面は米を買わず、カレーメシと麺類でしのげば良いのではないかと思っている次第である。