幸福度が高いフィンランド
友人関係の「3つの築き方」

 まず、最も幸福度の高い国であるフィンランドでは、幸福度を維持する友人関係として3つのことを挙げています

(1)仲良くなっても近所の人や他人と比較しない

 同世代の夫婦同士の付き合いでは、住宅ローンや年収、子どもの受験などがよく話題に上りますが、こうした話は実は禁句。頭の中からそういった話題を消すことです。他人と比較すればするほど自分の人生計画が不安になり、自信が崩れ、振り回されます。他人と比較する前に、専門家に相談するほうがいいでしょう。

(2)自然環境に感謝

 フィンランドも日本と同じく国土の70%が森林に囲まれていますが、「木や観葉植物が育っていること」「水が飲めること」など目の前の当たり前の出来事に感謝することで、友人に対しても感謝の言葉が出てきて、小さな幸せが続くという考え方です。

(3)財布を落としても戻ってくる信頼関係を築く

 日本の調査でも見られますが、他人への信頼感や感謝の気持ちが高いと幸福度が高くなっています。これまで比較的わがままで利己的だった人でも、歳を取ると次第に利他的になり、他人の幸せを自分より先に尊重することで信頼感が高まり、友人関係が強化されるようになります。

 では、どんな友人がいれば幸福度が上がるのでしょう。

幸福度を上げる友人の
「3つのタイプ」とは

 オーストリアの精神学者であるH・コフートは、人は一生をかけて自己愛を満たしてくれる誰かを探していて、3つのタイプの友人がいると幸福度が上がると提唱しています。

 一つめのタイプが、日本人に多い同調・協調してくれるタイプです。特に女性にはこのタイプの友人が多いでしょう。精神科などの心理カウンセラーなども拝聴し同調する姿勢を重視していますが、話を聞いてくれる友人がいることは大事です。