シニア世代になってから、役職定年や出向、転職などで新しい職場で働き始める人が多くなった。年下のリーダーに従えない、話が合わない、仕事のやり方が異なるといった悩みが絶えないが、これらを解消できるスキルがある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
新天地で活躍できる人と
できない人は何が違うか
定年延長が進む中、50代になってから、あるいは定年間近になってから、新しい職場で働き始める人が多くなった。役職定年、出向、転籍、転職など事情はさまざまだが、年齢を重ねれば重ねるほど、経験を積めば積むほど、新しい環境に適応することが難しくなるのが常だ。
「年下のリーダーの指示に素直に従えない」「世代が異なるメンバーと話が合わない」「長年の経験によって培った仕事のやり方が否定された」といった不満を覚え、一向にパフォーマンスが上がらない人も少なくない。
一方で、より若いリーダーの価値観を共有し、世代の異なるメンバーとも円滑なコミュニケーションをとり、新しい仕事のやり方をすぐに共有することができて、成果を上げ始める人もいる。
新天地でもすぐに活躍できる人と、なかなか成果が出せない人とは、いったい何が違うのだろうか。実は、「ある力」に大きな差がある。