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――2007年に畑違いの業種で起業したそうですね。
福田 それまでは外資系金融機関に勤めていましたが、不動産業で起業しました。
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転身のきっかけは娘の誕生を機に、神奈川県の湘南エリア・葉山に移住したことです。
そこで出会ったのが、自由な生き方をして人生を謳歌している大人たちです。その方たちによって街によいコミュニティーが形成され、地域活性化につながっている様子を目の当たりにし、私もそんなコミュニティーを生み出せるような仕事で起業しようと考えたのです。
――何から始めたのですか?
福田 まずは街を盛り上げてくれる人と出会うために、湘南エリアの不動産仲介や物件管理からスタートしました。
13年頃から建築設計や土地建物分譲に進出し、庭やバーベキュースポットを共有してコミュニティーを生み出す宅地分譲プロジェクトや、お客さまが自由に設計できる住宅など新たな取り組みを始めました。
さらに16年頃からは場のプロデュースも開始。古民家や空き家、空き蔵などをコワーキングスペースや宿泊施設、シェアハウスなどにリノベーションし、一部は自社運営しています。