企業の人気や“実力”などを表すバロメーターといえるのが、大学別の新卒の採用者数だ。今回、最新となる2023年春に卒業した東大や早慶など有力大学の学生の就職実績を基に、主要コンサルファームや大手ベンダーの大学別就職者数の一覧を作成した。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、コンサル・ベンダー就職者数リストの前編として、コンサル業界の就職者数のリストを紹介する。コンサル採用が白熱する中で、どのファームがトップ大学から学生を獲得できているのか。その結果を明らかにする。
大学別コンサル採用者数
トップ校から人材を集めたファームは?
東大卒業生の就職先トップは、アクセンチュア――。
コンサル業界の拡大が進む中、相変わらず大学生のコンサル人気が旺盛だ。
東京大学新聞は7月、注目を集めていた2022年度の東京大学の卒業・修了生の就職先企業の調査を発表した。
学部卒業者では、アクセンチュアが16人と2位の就職先となり、前年度の14位から躍進。さらに大学院修了者では、アクセンチュアは41人もの人数を獲得し、2年連続の首位となった。
東京大学新聞のデータを基にダイヤモンド編集部が集計したところ、主要コンサルだけで東大の就職者数は200人を超える結果となった。東大のみならず、トップ大からコンサルへの人材流入が一層進んでいる。
そこで今回、ダイヤモンド編集部では、最新となる22年度(23年3月までの卒業・修了生)の実績を対象に、アクセンチュアやBig4、マッキンゼーといった主要コンサル企業の大学別就職者数を集計した。
大学別の採用者数は、コンサルの採用動向を映し出す鏡だ。これを見れば、コンサル企業ごとの出身大学の傾向だけでなく、新卒の採用を増やし勢いをつけるファームが一目瞭然だ。次ページでは、その集計結果をお見せしよう。
対象大学:東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、関西学院大学、同志社大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学