「期初」と「期末」、評価されやすいのはどちら?
さてここから、あなたが会社の上司になったつもりで、次の二人の部下のうちどちらを「高く評価しやすい」かを考えてください。なお当然ですが、高く評価するにあたっては、その理由をちゃんとあなたの上席である部長にもわかりやすく説明しなければなりません。
■社員Bさん:【期末の締切ギリギリ】まで必死に頑張って、最後に何とか年間目標の100%を達成した
なんとなく、社員Bさんを応援したくなるような気持ちになりませんか。
このように、最後の最後まで諦めずに頑張って、その結果、目標を達成するというプロセスは、上司からするとドラマ性があってとても高い評価をつけやすいのです。
評価は数字と感情の掛け算で決まっている
JTCはあくまで「人」が評価するシステムになっています。なのでどうしても「感情」や「周りからの空気」などといった数字では表現できないモノが評価に大きく影響します。
出世していく会社員は意識的にせよ無意識的にせよ数字の見せ方を工夫していることがほとんどです。つまり自分が周囲から社員Bさんのような「ギリギリまで頑張ってノルマを達成した人」と見られるような演出をするのです。
会社では「同じ成果を上げたのに、評価だけがもらえない」なんて意味のわからない事象がよく起こります。だからこそ、あなたが効率よく会社から高い評価を得るためには、馬鹿正直にでき上がった数字を上司に報告するのは全くもってナンセンスです。
そういった状況を回避するための防御策として、こういった技が必要になってくるのです。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)