2023年、日本で一番売れた輸入車は何か?

 コロナ禍が落ち着き、比較的スムースに納車が進むようになった2023年。日本で一番売れた輸入車は何か?

 日本自動車輸入組合(JAIA)の統計資料を見ると、答えは「メルセデス・ベンツ」。以下、BMW、フォルクス・ワーゲン、アウディと続く。高級車の代名詞であるメルセデスが一番売れているというのだから、何とも景気の良い話ではないか。だがあくまでこれはブランド別の話。

 モデル別(通称名別)の順位はどうか。

 1位はなんとBMWのミニ(以下、MINI)なのだ。以下、フォルクス・ワーゲンのゴルフ、メルセデスのCクラス、フォルクス・ワーゲンのT-Roc……と続く。この勢いは今年の上半期も止まらず、1月から6月の販売台数速報を見ても、やはり1位がMINIで2位はゴルフ。3位はメルセデスのGLC、4位は同じくメルセデスのGLBと続いている。MINI強し、である。

 我が国におけるMINIの人気は2016年から続いており、2023年まで8年連続で車種別輸入車首位の座を占めている。

 ただしここで注意点を一つ。MINIの場合は、

・3ドアのMINI
・5ドアのMINI
・MINIクロスオーバー
・MINIクラブマン

 など、すべてのモデルを合算した数字になる。理由をBMW広報部に確認したところ、JAIAではBMWという大きなツリーの下に1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ……とあり、その一つが「MINIシリーズ」なので、このようなカウントになるのだという。

 これは、一つのモデルでセダン・ワゴン・クーペ・カブリオレがある場合、シリーズすべて合算してカウントされているのと同じ理屈だ。いずれにしても、MINIが日本で支持されているのは間違いない事実である。