アクティビスト(物言う株主)の米スターボード・バリューが米医薬品大手 ファイザー のドアをたたき、業績改善に向けた改革の実施を同社に要求している。
ファイザーとその新たなアクティビスト投資家の問題は、ファイザーにはすぐに自社を立て直せるような簡単な改革があまりないことだ。
ファイザーが、株価を押し上げるほど素早く、RSウイルス(RSV)ワクチンなどの新製品の売り上げを増やすのは難しいだろう。注目を浴びている減量薬の臨床試験(治験)が終わるのは、早くても来年だ。そしてファイザーは債務負担が重過ぎるため、形勢を一変させるような企業買収ができない。
ファイザーはさらなるコスト削減を実施する可能性があるが、既に数十億ドル規模の取り組みの真っただ中にあり、多くの従業員の反発を招いている。