著者近影著者近影。同書より転載

世間ではネガティブなものとされがちな「だらしなさ」だが、自分を大事にし、心に余裕を持たせるためには必要かもしれない。お金や他人の評価にとらわれず、どんな自分でも肯定し、自分に優しく生きるべき、と語るのはインフルエンサーでゲイのDELIVA氏だ。「だらしない人生」の愛し方とは?※本稿は、DELIVA『人生、だらしないぐらいがちょうどいいわよ』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。

昨今の世間は厳しすぎるけど
だらしない人生は素敵なこと

 皆様、多分苦手じゃない?「だらしなさ」を肯定するのって。

 特に「他人」のだらしなさは、関係が近ければ近い存在ほど、目に付けば付くほど鬱陶しいと思うもの。部屋が汚い、怠惰な生活による体臭、たるんだ体、ナンパな色恋沙汰……。だらしなさが及ぼす悪影響は数知れず。

 だけどね、自己愛の確保や自己開拓の延長で、脳や心に「自分のために」絶対持っていなくちゃならないのは、ある種の「だらしなさ」かもよ?

 みんな、社会の統制やあやふやな倫理観に縛られてキチキチしちゃってんじゃないのーー!?アタシが説かせていただく「だらしなさ」ってのは、対外的(原文では、「体外的」。プレビュー時に版元さんに要確認)に見える怠惰やズボラさの事ではないの。

 この擦れた社会環境やご自身の苦境の中でも、せめて自分の心の緊張や思考のシバリはゆるめてあげてほしい♪っていう意図なのーー♪ひゃっだーーじゃー最初からそぉ言ってよーー。

 そんな自分に優しく、自分に甘く生きてるアタシが、だらしなく生きてきた、というか、そういうふうに生きることになったこれまでの過去や思想を赤裸々にお伝えするわね♪宗教勧誘じゃないわよ!!

「だらしない」をネガティブワードだって決めつけるのはもったいないの!!