フィードバックがまったく予期していない内容であれば、部下にとっては相当にショッキングなことです。すぐに納得できることなどないでしょう。
しかし、事前になんとなく予測できていたとしたらどうでしょうか。
厳しいことを伝えられることがわかっていれば、少なくとも心の準備はできます。なかには、変わらなければいけないことに対して、すでに前向きになっている人もいるかもしれません。
ネガティブフィードバックでの部下のダメージを軽減するのが、日頃のコミュニケーションでのネガティブ1です。
ふだんから気になった点を少しずつ指摘して話し合っておけば、その時点から行動が改善されることもあるでしょうし、期末の評価などで伝えられる厳しい内容に部下が大きく動揺することもないでしょう。上司としては、行動変容に向けた話をしやすくなります。
「期末評価でサプライズを起こさない」ことは重要です。
「そう言えば日頃から指摘されていたな」「確かに、フィードバックに対して改善が不十分だったな」と部下が思えれば、最終的に厳しい結果となっても、部下はある程度受容していきます。
逆に「それなら、もっと早めに教えて欲しかった」「自分の行動は、今までそんな風に見られていたのか」と感じさせてしまうと、部下は自分の行動への内省ではなく上司への不信が先に頭に浮かぶことになります。