【英会話】「楽しかったです!」と伝えるイチオシ表現とは?enjoyやfunnyが危険なワケ「楽しかった!」という気持ちが素直に伝わらないと感じるネイティブも多い表現とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「親しき仲にも礼儀あり」といいますが、英語にも伝え方によっては失礼なフレーズがあります。どんなフレーズが誤解を受けやすいのか、日本で英会話スクールを30年以上経営しているデイビッド・セインさんの著書『その英語、ネイティブはカチンときます』(青春出版社)から、反語や皮肉など日本人にはわかりづらい間違いを一部抜粋して紹介します。

ネイティブに伝わるニュアンスを使い分けよう

 前回の記事では、ネイティブと英語を話した日本人が、どんな原因で誤解されやすいのかを考えました。その上で、日本人が間違えやすい危ないフレーズと、誤解を避ける「使えるフレーズ」を紹介しました。

 フレーズを使う状況を間違えた、丁寧すぎて嫌味な感じになったなど、誤解の理由はさまざまです。言葉の細かなニュアンスというものは、ノンネイティブにはなかなかわかりづらいものですから、ネイティブだって、いちいち目くじらを立てて、「うわぁ、イヤミなやつ」と受け取るわけではありません。

 今回の記事も「こう誤解される」と言って「脅している」のでは決してありません。間違ってもいいから、どんどん話すことがいちばん大切なのですから。

 とはいえ、自分の言いたいことを誤解なく伝えられたら、どんなにコミュニケーションが楽しくなることでしょう。いろいろなフレーズの持つ細かなニュアンスを知ってさえいれば、こちらの心遣いがムダになることもない上、相手の言うこともうまく受け止められるでしょう。

 この記事では、まず日本人が間違えやすい「危ないフレーズ」を取り上げ、次に「どう言えば自分の気持ちがうまく伝わるのか」について、「使えるフレーズ」をいくつかリストで示して、それぞれのニュアンスの違いを説明します。